ゴーギャンコンプレックスとは自己評価の歪みや劣等感を感じる心理状態のことを指します。
このコンプレックスはパリの画家ポール・ゴーギャンが由来で、彼が作品の評価が低いと悩んでいたことにちなんで名づけられました。
何もかもイヤになった
すべてを捨てて逃げたい
なんて考えてしまいます。とくに40代のころにでてくる衝動のものは「ミドルエイジクライシス」とも言われます。
でもって、このころは世間的にも一人前とされ、すべてを捨てたい衝動と同時に、いままで得てきたものを捨てるのが惜しいとも考え、アクセルとブレーキをベタ踏みした状態になることもあります。
捨てちゃいなよ。
ユーが捨てちゃえばいいじゃん?
というのが個人的な意見ですが、自分はどうするかが大事です。
自分はどうしたいか
について、自分で考えて、自分の意志で決めるヒントがなればと願っています。
ゴーギャンコンプレックスって? 定義と特徴

ゴーギャンコンプレックスは、自己評価の歪みや劣等感を感じる心理状態を指します。
人々は自分自身と他者とを比較し、自己評価に基づいて自分の価値を判断します。
ゴーギャンコンプレックスの状態では自己評価が極端に低くなります。
その結果、自己否定的な思考や劣等感を抱き、自信を失う傾向があります。
また、他者との比較においても、自分を劣った存在と捉えてしまい、他者との競争や成功に対して強い嫉妬や焦りを感じることが特徴です。
これを僕は心の生活習慣病と呼んでいて、ふつうに生きていれば、ふつうに生きているからこそハマってしまうものだと思っています。
とくにマジメで自分を抑え周りにあわせ、自分はどうしたいかより、周りの意見を重視する人はハマる可能性が高いわけです。

これはテレビやネットに出てくる向こう側の人と自分を無意識にくらべるのが原因です。
でもって、自分だけじゃなく世界中の人々も同じように、同じことをすりこまれます。
そうやって多くの人と共有している集合無意識というところに、
「誰かをくらべるとたいしたことない自分」
というものがつくられ、それが自分の考えに反映されます。
その「誰かとくらべたらたいしたことがない自分」という思いこみが強くはたらくのがゴーギャンコンプレックスの状態です。
他人と自分をくらべてもなぁ。ワタシは綾瀬はるかにはなれないけど、綾瀬はるかもワタシになれないわけだし。おあいこでしょ
と思えるようになるとゴーギャンコンプレックスをはね返せるわけですが、そんなツワモノにどうやればなれるでしょう?
ゴーギャンコンプレックスになったときの対処法

ゴーギャンコンプレックスは自己評価の歪みや劣等感を感じる心理状態であり、その影響は日常生活に及びます。
たとえば、
「どうせ自分にそんなことできるわけない」
とやる前からあきらめます。
これってもったいないことで、やった後に失敗したほうが、やらないでなにもしないより良いわけです。
こんな自分なんて どうせ自分なんて
そんな「たいしたことない自分」を演じるのをやめて、
おもしろそうだからやってみよう。死ぬこと以外かすり傷だし
そう思えるにはどうすればいいでしょう?
人によってつまづきポイントがちがいます。
まず自分の状態を知り、そこから望んでいる状態に地味に地道にトコトコと歩むことです。
自分を癒やす

どうせ自分なんて
と自分が思っているときに、死ぬこと以外かすり傷なんて思えるわけはありません。
体育会系なノリのスピリチュアルやコーチングは根性論でなんとかしてこようとしますが、かなり高い確率で元にもどります。
元にもどって終わればいいですが、反動でとんでもないコトになって経済的、精神的ダメージを受ける場合があるので根性論でなんとかしようとせず癒やすことからはじめましょう。
癒やしに関しては、いろいろサービスがあるので、自分にあいそうなモノを調べてやってみましょう。
癒やしのゴールは「自分は癒やされる必要なんてない」と気づくことです。

癒やしという言葉の心地よさにハマって、やる必要もないことまでやる場合があります。
それってスマホの充電はすんだのに、そこからさらに充電しようとするものです。
あるていど癒やされたと思ったら次は行動することです。
癒やしが終わると自然と動きたくなります。
オススメ講座
<クリアランスメソッド>
自分を知る
あるていど癒やされたら動きましょう。完全に癒やされる必要はありません。
まずは自分を知ることです。
自分がなんのために生まれたか
なにをしたいと思っているか
自分はなにが好きなのか
など、自分の思考や行動のパターンを知って、行動の目的を「あるていど」決めましょう。
最終的には明確にイメージすることが大事ですが、最初からガッチリ決めてしまうと自分の可能性をせばめることになります。
自分を受け容れる
動けるようになると、あれこれジャマがはいります。
一番メンドクサイのが自分からのジャマです。
ホントにくそメンドクサイです。

ただ、それはいままでのツケなので、なんとかしないことには前に進めないトキもあります。
西洋占星術ではシャドウという考えがあり、最終的にこのシャドウと自分が統合されることが人生のゴールとして設定されています。
シャドウは「生理的に受けつけない人」として目の前に現れることもあります。
やり方はいろいろありますが、
- 受け容れるイメージをする
- 感情を味わいつくす
- 体感を変える練習をする
ということをやってみることです。自分を受け容れる段階では瞑想にも取り組めるので、瞑想に挑戦するのも良いですね。
癒やしながら進むを当たり前に

あるていど癒やされて、自分で進む段階にはいったら、専門家のサポートを受けながらゴーギャンコンプレックスの克服を支援してもらうこともできます。
占いなどのスピリチュアルサービスやコーチングを使うのも、あるていど癒やされてからがベストです。
最初からスピリチュアルにハマると依存することもあるからです。
自分で気づきを得て、それを認めて受け容れる。うまくいかないことがあれば、そのときにプロに相談することで、次第に精神的自立ができ、魂の充足を感じながら人生を楽しむステージにはいれます。

ゴーギャンコンプレックスは、自己評価の歪みや劣等感を感じる心理状態であり、多くの人に影響を与えています。しかし、ゴーギャンコンプレックスから抜け出すための具体的な方法や心理的アプローチが存在します。自己肯定感を高めることや自己成長に取り組むことで、ゴーギャンコンプレックスを克服し、自信を取り戻すことができるでしょう。
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